第2回 JIPI コース 無事終了!
第2回 JIPI コース 外科基本
今回のプログラムは、外科基本知識と手技についてでした。内容は、「これを知っていれば!今さらこんなこと人には聞けないよ!」というものに焦点を絞りました。
参加者は16名、今回も大学の歯周病学講座在籍経験者4名(3大学)から、全く手術経験のない若手の先生まで、さまざまなキャリア、年齢層の先生が集まりました。
今回もみなさん、明るく元気な先生で、楽しく講習ができました。
歯周病、インプラントに関する手術は、単に外科テクニックだけを学べば良いというものではありません。手術の失敗は先生ばかりか、患者さんにも不幸をもたらします。ですから私は、うわべのテクニックだけを教えて、「とにかくどんどんやれ!やれ!」的な教育スタイルには否定的です。
歯周病学とインプラント学を正しく学び、先生も患者さんもみんなが幸せになっていただきたいです。
次回は10月のペリオ1(歯周ポケットへの外科的対応法)ですが現在参加予定者が19名となっており、すでにかなりの定員オーバーですので、お申し込みは次年度のコースとさせていただきます。現在、日程は確定していませんが、仮申し込みは受理いたします。次年度分もすでに半数近くの席が埋まっていますのでお早めに問い合わせくださいませ。
1日目
1、手術環境整備
清潔・不潔の概念に基づいた手術の準備(講義)
ドレーピング、ガウン、グローブテクニック実習
オペガウン、グローブの着用では、みなさん意外と苦労されていました。
みなさん、ドレーピングについても、正しい方法はなかなか教えていただいていなかったようです。
2、外科基本手技
局麻、切開、剥離、縫合(講義)
2日目
1、全身管理(講義/松田 佳子先生:日本歯科麻酔学会認定専門医)
バイタルサインの読み方、有病者への配慮、静脈内鎮静法
さすが専門医、話に信ぴょう性があります。やはり、麻酔は麻酔の専門医にお願いするのが一番です。
生体監視モニター設置、点滴回路のセットと各種薬剤の解説(実習)
点滴回路、生体監視モニターの設置実演は、みなさん、プロの技を興味深く見ていました。
2、外科基本手技
切開、剥離、縫合(実習):簡易模型および獣肉(豚スペアリブ)
やはり、デモはビデオよりも、なま実演のほうが好評でした!
骨付きの豚肉での全層弁剥離と部分層弁剥離デモは好評で、3台のビデオカメラが回っていました。
隙をみて、牧草歯科医院のスタッフ達もトレーニングしています。
3、各種生体材料の選択基準
骨移植材とメンブレンの選択法(講義)
毎年、このセクションも好評で、大阪大学同窓会やSJCDでの講演でもとても関心の高いパートでした。この分野はいろんな人がいろんなことを言いますが、私は、自身の基礎研究とフィロソフィー、臨床結果を交えて明解に解説しています。
みなさん、お疲れさまでした!!!