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Archive for 3 月, 2009

東京出張

3 月 31st, 2009
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3月28日(土)、29日(日)の週末は東京に出張してきました。
東京は少し肌寒く、神田川沿いの桜は5分咲き程度でしたが、人も少なくとてもきれいでした。

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神田川沿いから、椿山荘(1878年、明治の元勲 山形有朋公によって造られた約2万坪の自然主義庭園)の庭園に入れます。敷地内には椿山荘プラザとフォーシーズンズホテル椿山荘があり、とても、自分が東京の都心部にいるとは思えないような風景でした。

 

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今回もいくつかの仕事をこなしてきたのですが、今回は上野博司先生(東京都練馬区開業)との出会いのお話を紹介いたします。

 

とある歯科関係のかたのご紹介で、夕食をご一緒させていただきました。上野先生は38才という若さで新進気鋭の先生です。

ザ・クインテッセンスの若手歯科医師・投稿欄「New Essence : the Debut」にも2008年3月号に論文が掲載されました。医療に対する真摯な取り組みは賞賛できるものでした。

 

タイトル 「良好な顎口腔系を早期に確立するための取り組み」
著者 上野 博司 先生
the Quintessence 2008,Vol 27(3) 128-135

 

 

私たち4人は上野先生のご紹介のお寿司屋さんで食事をしたのですが、そのお店はここでは紹介することができません。

その理由は、オーナー(みんなは会長と呼んでいます)が「お金もうけでやってるんじゃないんだから!」との言葉でもわかるように、「一見さんお断り」でお店をされているからです。

なんと、店の玄関には表札も、のれんもなく、「お店ではありません」という札がかかっています(笑)。

 

 

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会長の口癖は、「ごめんね! 美味しくて!」。

この言葉には嫌みがなくて、私にはとても心地よく響きました。

 

久々に「真の江戸っ子」に出会った気がしました。

店内には「仕入れ命」と書いた紙が貼ってあります。

会長は、「築地にも本当に美味しいものは多くはない、そして、高くて美味しいのは当たり前、安くて美味しいものを仕入れるのが腕!」とおっしゃっていました。

 

このことは私たち歯科医師にもあてはまります。

牧草風に言うと、
「最新の情報が全て正しいわけではない、最新医療機器はお金を出せば誰でも買える、勉強するのは当たり前、しっかりと勉強して患者さんの望む治療結果を導きだせるのが腕!」
となります。

 

ウニを注文すると、写真のような状態で出てきました!
「4人でけんかしないでお食べ!」と言われましたが、この量です。けんかにはなりませんよね(笑)。

この北海道えりも産の「小川の生うに」は知る人ぞ知る絶品です。ウニのミョウバン処理のことや種類の話で大いに盛り上がり、お魚の話以外にも「宮崎の焼酎、甕の雫(かめのしずく)」、「高知のシュガートマト」、「京都月ヶ瀬の梅酒」、「新潟の日本酒」の話など話は尽きませんでした。

あいそを言わない、へんくつな会長が、「あんたは200人に1人の話が合う客だから、東京に来たらまたおいでよ!」と言ってくれたのが嬉しかったです。

 

 

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上野先生、次回は京都にある私のスペシャルなお店を紹介させていただきます。
これからもよろしくお願いいたします。

admin 国内出張

アストラティック・ユーザーミーティング

3 月 20th, 2009
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JAO(主幹 河村達也先生)特別企画 アストラテック・ユーザーミーティング(於千里ライフサイエンスセンター)に参加してきました。

 

現在私が使用しているインプラントシステムはBIOMET 3i社のものが主流なのですが、当日のテーマが「インプラント周囲組織の長期経過を考える」というもので、スウェーデン、イエテボリ大学歯学部歯周病学講座の教授 トード・ベルグルンド(Tord Berglundh)先生が講演させるということで参加を決めました。

私は、以前にスウェーデンのイエテボリ大学で彼の講義を聞いたことがあり、世界的にも私が信頼する先生の一人であります。

 

写真は、九州歯科大学の高橋 哲教授、京都大学の坪井陽一先生などとスウェーデンの研修に行った時のものです(真ん中のピンクのシャツの先生がベルグルンド先生)。

 

 

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当日は比較的若い先生が多いのに驚きました。

これからの先生にはインプラント治療のオプションが必要不可欠であると考えている先生が多いのは良いことですし、ちゃんと学ぼうとする姿勢は素晴らしいものです。

私も、本年に卒後研修を受ける予定の松岡美樹とともに参加しました。

 

 

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牧草のサマリー

当日は東京から行田克則先生が講師として来られ、「前歯部インプラントの生物学的考察」という演題で講演されました。

このテーマは私の講演テーマと全く同じなので、大変興味深く拝聴させていただきました。先生は講演の中で、私の論文を引用し、解説されておられたのには、非常に嬉しく思いました。

同じ分野の話をするときに、引き合いに出すということは、注目されているということですからね!

 

インプラント周囲組織の安定を求めて 生物学的幅径とPlatform Switchingを考える
The Quintessence 20071月号
牧草 一人 他

 

当日も質疑応答の際に言いましたが、行田先生のお話は、もちろんのこと学説や持論ですから、細部では異なる意見や見解も多々ありますが、大筋では賛同できるものでした。

できれば、クローズド(第三者を介さずに)で、ノーガードの打ち合い(といっても殴り合いをするのではなく、他人の目を気にすることなく、時間を気にすることなく本音を語り合うという意味です!)をしてみたいと感じました。

誰かそのような機会を作ってください(笑)。
ベルグルンド先生のお話は、以前にスウェーデンでお聞きした内容に新しい情報が加味されていました。

一連の研究がプロスペクティブ(前向き)にデザインされているので、非常に理解が深まります。

 

 

ベルグルンド先生の講演

1、現状では、抜歯即時や即時負荷などの新しい治療法は、これまでの治療法とは異なるルールのもとで

  行っているものであることを、術者はしっかりと認識し、それと同時に患者にもそのことをはっきりと伝える

  べきである。

2、歯周病患者へのインプラント治療は予知性が高まってきているものの、これまでの歯周病学的配慮は

  必要不可欠であり、術後管理が不十分だと、その予後は不良なものになる。

3、インプラントの表面性情の違いは、インプラント周囲炎の進行を左右する要素となり得る可能性がある。

   (注)現在、Clinical Oral Implants Researchに論文が出ています。

admin 医療従事者の部屋, 国内出張

京田辺市市民健康教室

3 月 18th, 2009
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2月16日に京田辺市保健センターにて、平成20年度京田辺市主催「歯と歯ぐきの健康教室」で講演をしてきました。

 

対象者は、「20年度の歯周疾患検診受診者および市民」で、市が行っている歯周病の節目検診(40才から10年毎に検診を受けれます)の関連事業として毎年開催されます。

 

講演タイトル「知っておきたい歯周病治療の最前線」

 

内容は歯周病についての正しい知識と治療法の解説が中心ですが、毎年、歯周病専門医の仕事として「インプラント」のお話を少し紹介するのです。

すると、質問タイムではほとんどの内容が「インプラント」に集中し、インプラントに対する関心の高さは驚きます。

 

月曜日の午後という参加しにくい日時ではありますが、無料ですので皆さんもご都合がつけば、来年は参加されてみてはいかがでしょうか。

他にも歯科衛生士さん(和田 美登里さん)による歯ブラシなどの実地指導もあります。

admin 国内出張

若手の先生達との懇親会

3 月 11th, 2009
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3月7日(土)、当院の小川智功先生(臨床歴4年)、奥野博人先生(臨床歴2年)と阿部健一郎先生(臨床歴1年)、西野剛央君(本年度卒後研修医予定)、松岡美樹(本年度卒後研修医予定)さんの5人と食事に行ってきました。

 

場所は大阪梅田のハービスENT 5階にあるLawry’s The Prime Rib. Osaka(ロウリーズ・ザ・プライムリブ 大阪、06-6343-3344)でした。

 

ここは私の行きつけのお店ですが、日本のステーキハウスと比べるとかなり割安な感じです。

私が食べたロウリーカット(400グラム)でも5,500円!、ワインもカリフォルニアワインを中心にお手頃な価格のものがたくさんあるので、若い先生や衛生士さん達が自腹でも行けるお店です。

 

 

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Lawry’s The Prime Rib.は1938年創業(ロサンゼルス)のプライムリブ専門店です。

アメリカではビバリーヒルズ、ラスベガス、シカゴなどにあります。

私はアメリカのビバリーヒルズ、ラスベガス、シカゴの各店に行ったことがあります。

 下の写真で左側が1938年から続いている代表的なカット(ロウリーカット、約400グラム!)。
日本のステーキとは違い、ローストビーフなので脂っこくなく、もうすぐ49才の私でも十分完食できます。

 そして右側の写真が、若い先生の1人が食べていたThe ‘Diamond Jim Brady’ Cut(ダイヤモンドジムブレーディーカット)、約600グラムのお肉です。特大のローストビーフで、厚さが約3センチ!!! 

彼は無事完食していました。

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 当日は私の考える未来の歯科医師像や若い先生の考える将来像を大いに語り合い、深夜まで楽しい時間を過ごしました。

 やはり、歯周病とインプラントはこれからの歯科治療に必要なものであり、卒業直後からしっかりと学ばねばならないというのは皆の共通見解でした。

中にはアメリカ留学を希望している人もいて、私はその熱意をとても嬉しく思いましたし、彼らのためにも私が持っている海外のコネクションを大切にせねばと痛感しました。

 小川先生は、5人の中でも一番先輩だったので、自分の体験談をもとに熱く語っていたのが印象的でした。

小川先生も成長したものだと感心しましたし、こうして先輩から後輩へと正しく情報が伝わることは素晴らしいことです。中には「自分は進歩した!」と感じたとたんに、先輩や指導者へのご恩を忘れてしまい「自分だけが偉い」と大きな勘違いをする人もいるなかで、彼は素晴らしい考えを持っています。

 

私から彼らへの一言

最初は先輩の指導のもとでいろいろと教えてもらい、次は自分だけでも仕事ができるようになり、最後は自分が後輩を育てる。これで一つのサイクルが終了するのです。もしも私から何かの恩恵を受けたと感じたら、そのお返しは私にするのではなく、次の後輩に返してあげてください。それで私は満足です!

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admin プライベート