日 時:2月25日(木)、午後6時〜9時30分
場 所:牧草歯科医院2階 研修室
テーマ:ペリオ!ペリオ!ペリオ!
本年初の勉強会を開催しました。参加者は28名、西は香川県、岡山県から、東は三重県からのご参加頂きました。今回のテーマはペリオ一色ということで、多くの大学歯周病学講座に所属の先生や所属経験者の先生の参加や発表がありました。佐藤先生、岩本先生、宮本先生の発表は構成、用語、症例、すべての点で申し分なく、私は「やはり大学でトレーニングされているなあ」と感心し、参加者の開業医や勤務医の先生にとっても、正しい発表のスタイルや用語の使い方など大変参考になったようです。
杉元先生については、これはもうプロ(確かに自らが講習会を行っておられますが)の領域です。華やかなプレゼントと軽快なトークの杉元スタイルのプレゼンはいつ聞いても楽しいです。
ご発表いただいた先生と演題
1、CTGを用いてメタルタトゥーを除去した審美症例 :佐藤 毅 先生
2、補綴周囲に歯周形成外科を行った症例 :岩本 義博 先生
3、歯周治療に再生療法及びLOTを用いた一症例 :宮本 哲朗 先生
4、 咬合と歯周治療について :杉元 敬弘 先生
次回は5月頃、テーマはインプラント、GBRを考えています。
みんな揃って記念撮影!
*
*
*
みなさん、熱心に勉強されています!
*
*
*
会場が満席なので、外野スタンドも人だらけでした。
*
*
*
杉元先生の熱のこもったプレゼン風景!
admin JIPI, 医療従事者の部屋
毎月一回出版される、ザ・クインテッセンスの2月号の巻頭特別企画として私の論文が掲載されています。
テーマは、「オーバートリートメントとアンダートリートメントの境界とは?」というもので、日頃、私が提唱している「科学」と「患者さん本位」の融合、「科学的根拠に下支えされた患者本位の医療」について考えるものです。以下にこの考えのベースのお話を記載します。
吉田松陰が平戸に留学中に読んだ清の時代の書によると、
「古(いにしえ)にならえば今に通ぜず、雅を選べば俗にかなわず」
と書いていたといいます。
これは、「古い学問ばかりを勉強していると、現今ただいまの課題がわからなくなる。また、格調の高い正しい学問ばかりやっていると、実際の世界の動きにうとくなる」という意味です。
・
・
もっとわかりやすく言えば、「時として、あまり高尚な学問だけに身をおいていると、実際の人の社会とはかけ離れたところに行ってしまい、現実を見失ってしまうことになる」といった内容のものでした。私の考えも全く同じで、科学という言葉を自然科学だけと捉えて、患者さんの背景に眼をそむけるのは医療の本質からはずれてくると考えます。
・
・
牧草バーション
「基礎医学の世界ばかりを勉強していると、現今ただいまの臨床がわからなくなる。また、エビデンスの追求ばかりやっていると、実際の患者の立場にうとくなる」
となります。ここで大切なことは、どちらに傾くのでもなく、バランス感覚を磨き、個々の患者さんに最適の治療を身につける努力と、それをしっかりと伝える話術を身につけることです。
今月号は、巻頭特集ということで、本の表紙も私の論文をモチーフにしたデザインとなっています。
admin JIPI, 医療従事者の部屋, 患者さんの部屋, 雑感
新刊書のご案内です。
ザ・クインテッセンスの別冊として、「2010年の歯科臨床 19のトレンド」という本が出版されました。
私のパートは、
パート5 症例から学ぶ 最新の歯科臨床の考え方 〜ペリオ・インプラント編〜
P 144〜P153「 歯周病治療とインプラント治療のボーダーラインは?」
牧草 一人
というものです。
インプラント治療華やかなりし昨今、インプラントばかりの派手さに溺れずに、、、真面目に、地道に、歯周病治療をしましょうという内容です。別册を希望されるかたは、当院までご連絡ください。
admin 雑感
1月のスペイン出張では、BORG(バルセロナ・オッセオインテグレーション・リサーチ・グループ)という世界的に有名なスタディグループの先生たちと勉強会をしました。私は個人的にはXavier Vela先生と友達であり、今回の勉強会が実現し、今後は共同研究などを行うことを約束しました。実に4時間あまり、さまざまな研究や臨床の意見交換をできて、私はとても満足しました。
その夜は、BIOMET 3i主催の夕食会に招待していただきました。いつも思うのですが、海外では余分なストレスなく、楽しく過ごすことができる私は、日本向きではないのかもしれません。本当のことを心から話せる仲間は大切だと思います。
パーティの後、BORGの先生たちと記念撮影。みんな本当に親切にしていただき、感謝!感謝!です。
その他には、マドリッドのグループの先生たちとも親交を深めることができ、来年もここで再会することを約束しました。今年は参加できませんでしたが、来年はBIOMET 3iのイベリアン・シンポジウムに必ず出席する予定です。
admin 医療従事者の部屋, 海外出張, 雑感
スペイン語では、mercado de san miguel です。マドリッドの中心部にあり、フルーツ、イベリコ豚、オイスター、エビ、チーズなど、さまざまな食材とともに、センターテーブルでビールやワインが楽しめます。プエルタ・デル・ソル(Puerta del sol、太陽の門)という広場でタクシーを降り、スペイン広場、王宮と徒歩で散策していると、偶然にもこのサンミュゲル市場に着きました。
私が選んだワインは、CLIOというJumilla(フミーリャ)地方のものです。ぶどうの品種はモナストレル70%、カベルネソービニヨン30%、2007年のものでした。天才醸造家クリス・リングランドとフミーリャを代表する生産者フアン・ヒルがタッグを組んだことで完成したエル・ニドのセカンドワインです。
残念ながら、日本への入荷数はわずかに90本とのことで、はたして日本で再会できるのでしょうか?
ワインは彼女達のおすすめでした。
「いいから、奥までこい!」と言われていろいろな話を聞きました。ここの店員はイタリアから来たとのこと、私が昨年ベローナに行ったことを言うと、自分たちの故郷は近くの町だそうで、大いに盛り上がりました。
食材は、イベリコ豚、エビ、チーズ、生かきなどを少しずつチョイスしました。もちろんイベリコ豚は絶品ですが、生かきは最高でした。
特にイベリコ豚は種類が豊富で、店員さんのアドバイスなしでは選択に困るのですが、いかんせん彼らは英語が話せません。もっか勉強中の私のつたないスペイン語はほとんど役にたたず、大苦戦です。私は最初、ギターかウクレレを売っているのかと思いました。
市場は世界中からの観光客でにぎわっていました。私はカナダからのカップルとイタリアからの家族などと仲良くなり、楽しくランチをいただくことができました。
admin 患者さんの部屋, 海外出張, 雑感