「OJミッドウインターミーティング」に参加してきました!
2 月 16th, 2009
私は、OJでは2005年にミッドウィンターミーティング、2006年に年次総会(シンポジストとして講演)、と2回スピーチの機会をいただいています。今年の各発表者の内容を要約すると、下記のキーワードが浮かび上がってきます。
- 治療期間の短縮(即時負荷、即時埋入)
- CTの利用
- コンピュータガイドシステム
- 審美領域へのインプラント
これを集めてくれば、「治癒期間の短縮を目的とした、CTおよびコンピュータガイドシステムによる即時負荷(埋入)インプラント」という演題が自然に完成してしまいます。つまり、これが現代のインプラントの潮流ということになります。
それ以外にもいくつか器械や機材のテーマが出されていましたが、やはりここでは皆さんの関心度の高い「現代のインプラントの潮流」についてお話するのがよいでしょう。
13演題中前述の4つのキーワードのどれかが入っているものは9演題であることから現在、いかにこの分野に関心が高いかがおわかりでしょう。私の感想としては、みなさん、前歯のインプラント治療が上手だったことです。
しかし、座長をされていた先生や私が尊敬するファウンダーの本多先生などは、器械、機材ありきの治療法や治療計画に苦言を呈する場面もあり、私と全く同感でした。医療のゴールは「患者さんの幸せ」です。そのために私たちは、過去を踏まえ、現在を検証し、新しいテクノロジーを取り入れていくべきだと考えます。
牧草の考え
- CTは、インプラント治療に必要不可欠になりつつある。
- コンピュータガイドシステムは、今後発展していくであろう。
- 前歯単独のインプラントでは、即時プロビジョナライゼーションが有効であろう。
- 症例選択が正しければ、即時埋入、即時負荷で良好な結果が得られるであろう。
もちろん、これらの項目を満たすには、診査・診断・治療計画、外科・補綴の基本手技が重要なファクターであることはわざわざ述べるまでもないことである。