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JIPI Study Club “the Bite Club” 勉強会

5 月 28th, 2010

5月27日(木)、牧草歯科医院2階にて本年度2回めの勉強会が開催されました。

テーマはGBR、タイトルは「小さな骨からコツコツと」これを英語にしますと、Even the longest journey starts with a single step となりましょう。この意味は、どんなに長い旅でも、その始まりは、最初の一歩から!

演者

牧草 一人 GBRの基本コンセプトと臨床への取り入れ方に関する症例提示

三木 通英 3次元的GBRを再考する

小川 智功 文献からみたGBRの過去、現在そして未来

e58b89e5bcb7e4bc9aefbc92勉強会は2ヶ月に一度、木曜日の午後4時から6時まで院内スタッフ向けのプログラムです。今回は衛生士さんが、日本歯周病学会と口腔インプラント学会の認定衛生士の資格を取得するために、治療終了した症例の発表をしていただきました。その後、休憩をはさみ、6時半頃からぼちぼちと勉強会に参加する先生が集まりだし、いつもは私が近況や最近の考え方をお話したり、その日の流れを作るための時間を1時間くらいとっています。よくあるのが、著名な外来講師をお呼びしての勉強会ですが、それは時々はいいのですが、毎回となると、それならその講師の先生の勉強会に参加する方が有益ですし、主催している先生がレクチャーしないのでは、勉強会の意味がありません。私は皆さんといろいろなお話をする、この時間をとても大切にしています

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午後7時頃になると、ほぼ全ての先生が集まり、いよいよプレゼンがスタートします。私が最も嫌うのが症例の羅列でその先生の考えが伝わらないというものです。治療技術の高い低いよりも、むしろそちらを重要視します。コンセプトを考えられる先生であれば、あとは経験を積まれ、技術を向上させればよいのですが、妙に経験だけあって、勢いでプレゼンする先生は、いつまでたっても良いプレゼンはできません。問題は「何を話したか」ではなく、「何を伝えられたか」です。

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私のキーノート(基調講義)に続き、兵庫県神戸市、三宮でインプラント専門医院を開業している三木先生がプレゼンをしてくれました。この内容は2月に開催されたOJミッドウインターミーティングで2位に入賞したものの改良形なので、その完成度、症例の素晴らしさは最高でした。参加した先生は外科テクニックの素晴らしさ、症例の美しさに驚くと同時に、「自分にも出来るかも?と勘違いしてしまいそうになる」との声を多く聞きました。ディスカッションで出た話は、「よく派手な外科を売りにしている先生もいるが、時として難解だったり、自己顕示のようなものを見かけるが、三木先生の話はわかりやすく、これから学ぼうとする先生にはとても参考になる」というものでした。私たちの仕事は派手な外科をすることではありません。患者さんに納得してもらう、使いやすい歯、美しい歯を作ることが最終ゴールなのです。その点では、三木先生は関西どころか、日本を代表する口腔外科出身のインプラント専門医だと私は考えます。

e58b89e5bcb7e4bc9aefbc91とりは、小川先生。彼の頑張る気持ちと地道な努力ができるという能力は卓越しています。この日は、骨移植材とメンブレンに関する膨大な文献を紹介し、それを整理・分析したものを発表していただきました。加えて、自身の症例をはさみ、文献と対比するというスタイルで、非常にわかりやすものでした。彼は今年で6年目というヤングデンティストであり、参加者は彼の努力と有望性に感心されていました。師匠として、私もとても誇りに思い、また、これからも私にできることは惜しみなく協力してあげたいと考えました。将来、小川先生が「良い師匠を選んだ!」と思ってもらえたら無上の喜びです!

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