アメリカ歯周病学会(AAP)2000年→2010年への道
今年は10年ぶりにアメリカ歯周病学会(AAP)がハワイのホノルルで開催されます。今年は3年に一度のPRD(すでに気になる記でレポート済み)、4年に1度の日本国際歯科大会(10月8、9、10日、私の講演は9日)、10年に1度のハワイでのAAPが同時開催される年です。これが同じ年に開催される条件は3、4、10の最小公倍数、つまり60年となり、次は60年後、私が生きていたら110歳となり、事実上参加は不可能です。私は、今年それら全てに参加できることをとても喜んでいます。
2000年のAAPの商業展示風景。奥にはエムドゲインのBIORA社、エムドゲインは現在ストローマン社にて販売されており、私がメンターをしているBIOMET 3i 社は3iのままです。時代の流れを象徴する写真ですね!
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商業展示場のすぐ入口には3i 社の展示ブースがあります。この頃より歯周病学会では多くのインプラントメーカーの巨大ブースが出現しだし、歯周病治療におけるインプラントの時代の夜明けを強く感じさせられるようになりました。
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10年前ということは、私は40歳!お腹も出ていず、まだまだ若いころですね。ちょうどこの頃より現在の自分を明確にイメージし、がむしゃらに努力しだした時期でもあります。今、私はこの年代の先生方と接する機会が多く、頑張っておられる先生を心から応援しています。皆さんには必ず明るい未来が待っていますよ!
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学会終了後、ホノルルのダウンタウンにある私の行きつけのお寿司屋さん、柳寿司の前で故今井久夫教授とツーショット。二人ともアロハシャツでハワイを満喫していました。私の時代、メンターを見つけるのがとても困難でしたが、今井先生には公私共に本当にお世話になりました。叱られたことも多くありましたが(私の素行が悪いのですが)、もう2度とお顔を見れないと思うと、本当に残念です。皆さんも、メンターというと緊張したり、煙たかったりすることもあるかもしれませんが、私はもう2度とその心の師には会えないのです。若い先生方も今を大切にし、心の底から信じれるメンターを見つけ、そしてその関係を長く大切にしてください。そして良く考えてください。本当に信頼出来る師とは何か?
私にとっては、自分を犠牲にしてでも後輩と真剣に向き合ってくれる、怖くもあり、優しくもある先生でした。今、私は師を失い、そしてまた、自分が師の見習いをしていますが、この写真を見るたびに、これからもお付き合い頂ける若い先生のために非常に微力ではありますが、頑張っていこうと再確認しています。
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このお話はクインテッセンスのコラム「残像」にも掲載されています。詳しくは私までお問い合わせください。
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