スペイン語では、mercado de san miguel です。マドリッドの中心部にあり、フルーツ、イベリコ豚、オイスター、エビ、チーズなど、さまざまな食材とともに、センターテーブルでビールやワインが楽しめます。プエルタ・デル・ソル(Puerta del sol、太陽の門)という広場でタクシーを降り、スペイン広場、王宮と徒歩で散策していると、偶然にもこのサンミュゲル市場に着きました。
私が選んだワインは、CLIOというJumilla(フミーリャ)地方のものです。ぶどうの品種はモナストレル70%、カベルネソービニヨン30%、2007年のものでした。天才醸造家クリス・リングランドとフミーリャを代表する生産者フアン・ヒルがタッグを組んだことで完成したエル・ニドのセカンドワインです。
残念ながら、日本への入荷数はわずかに90本とのことで、はたして日本で再会できるのでしょうか?
ワインは彼女達のおすすめでした。
「いいから、奥までこい!」と言われていろいろな話を聞きました。ここの店員はイタリアから来たとのこと、私が昨年ベローナに行ったことを言うと、自分たちの故郷は近くの町だそうで、大いに盛り上がりました。
食材は、イベリコ豚、エビ、チーズ、生かきなどを少しずつチョイスしました。もちろんイベリコ豚は絶品ですが、生かきは最高でした。
特にイベリコ豚は種類が豊富で、店員さんのアドバイスなしでは選択に困るのですが、いかんせん彼らは英語が話せません。もっか勉強中の私のつたないスペイン語はほとんど役にたたず、大苦戦です。私は最初、ギターかウクレレを売っているのかと思いました。
市場は世界中からの観光客でにぎわっていました。私はカナダからのカップルとイタリアからの家族などと仲良くなり、楽しくランチをいただくことができました。
admin 患者さんの部屋, 海外出張, 雑感
1952年、今から半世紀以上も前に「スエーデンのブローネマルク博士が骨とチタンが結合するという事実を発見した」ことはあまりにも有名な話です。
その後、紆余曲折はあったものの、50年以上の基礎的・臨床的研究がなされて、現在では98.3%(日本の臨床施設で行われた約5000本のインプラントの統計)、当院の5年間統計では99.5%という非常に高い成功率が得られるようになりました。 つまり、インプラント(チタン)は骨に結合して当然なのです。
ここからが問題です。
インプラントは経験の浅い先生が正しくない場所に入れても骨と結合してしまうのです。当然ながら、正しくない所に入れたインプラントの上には不適切な歯ができてしまいます。「不適切な歯」は、見た目が悪い、掃除しにくい、かめないといった結果になるのは当然です。
私は年に数回アメリカの学会やシンポジウムに行き、そのついでに専門医のオフィスを訪問します。彼らも私と同じことを考えていて、多くの先生が「将来の自分たちの仕事の半分は自分でインプラントを入れていて、後の半分は開業医の入れたインプラントを取り除くことだろう」と言っています。
アメリカでも、専門的なトレーニングを受けないで「みようみまね!?」でインプラントをする先生が増えているとのこと。実際に私の医院でも他の医院で入れたインプラントへのリカバリー処置は年々増加してきています。私にとってインプラント治療は大切なものであり、患者さんにとっても素晴らしい治療法だと考えています。
その愛すべきインプラントを除去するといった仕事は、できれば二度としたくないというのが私の本音です。
admin 患者さんの部屋, 雑感
患者さんが歯科医院を探す時に、一番良い方法は「くちこみ」です。
歯科医院の広告は多くの法的規制を受けていることから、診察時間や休診日など、どの医院も個性のない広告や看板だけではどの医院が自分に適しているか判断できないでしょう。
そこで、実際にその医院に通っている人から情報を得るのが確実なのです。しかし、ここにも落とし穴があります。患者さんは個々に価値観も違えば、病状も違います。紹介してくれた人が良くても、自分の考え方や病状にも適合しているとはかぎりません。
また、最近では、多くの患者さんがインターネットによる情報収集を行っていると聞きます。利点は「多くの情報が簡単に手に入る」ことでしょう。しかし、ここにも落とし穴があります。個人のホームページは他人の校閲が入ることはなく、法的規制も無いにひとしいのです。
ようは、「言ったもの勝ち」的な要素も多くあります。そこで、私がお薦めするインターネットの利用法とは、検索方法を変えてみるのです。
医院のホームページを見て「これは!」と思ったら、その医院の「院長先生の名前」で再度検索してみるのです。自身のホームページは、自分で好きなことを書けるわけですから、他人のフィルターがかかっていません。本当に実績のある先生は、講演や執筆などの社会活動を行い、他の人がそれなりに評価しているのが常識でしょう。当然ながら、学会や講演会、執筆活動に関する記事が多ければ、社会的にもその実力は認められていると言っていいでしょう。
その逆は・・・ご自身で考えてみてください。
私個人としては、いかにもプロが作ったような華美なホームページは、医療の本質からして違和感を感じることから、私はあまり好きではありません。
admin 患者さんの部屋, 雑感