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Archive for the ‘患者さんの部屋’ Category

イベリアンシンポジウム講演編

1 月 26th, 2011
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How do we preserve the bone around an implant in the anterior zone?

1月22日(土)朝9時30分〜10時15分が私に割り当てられた講演時間でした。前の投稿でも書きましたが、ひとりで行きましたので、残念ながら私のカメラでは自分の写真がありません。しかしその分、一人なので同行者と日本語で話す時間もなく、多くの海外の先生と話す機会が持てました。これこそが1枚の自己満足的な写真よりもはるかに大きなお土産です!

スタート前にスライドが写らないというハプニングがありましたが、すぐに解決。場内はほぼ満席!Good morning, ladies and gentlemen から始まり、スペインの友人、Dr Vela and BORGグループの写真とともに、スペイン語でMuchas Gracias Amigos! と言うと場内から拍手がわき、嬉しかったですね!

講演後は、ホールでも講演者控え室でも、多くの先生からコングラチュレーション!と声をかけて頂き、大会本部からも、

あなたの講演の内容とその教育的な教え方に対して多くの賛辞が届いています」

と言って頂いたことにひと安心です。特に、「オリジナルの基礎研究のデータから素晴らしい臨床結果までを絶妙に配置し、講演の流れがクリアであり、スマートであった」とのコメントは私の真髄であり、それを理解して頂いたことはありがたいことです。

また、「顔を伏せてひたすら原稿を読むのではなく、会場を見渡し、時には問いかけ、身振り手振りで話をし、演台から離れてステージを歩きながら話をするスタイルは欧米的で共感が持てる」とのことでした。

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dscn2913これより向こうは講演者のみが入れますと書いています。向こう側は会場に直結した通路と食事やコーヒーが飲める特別の部屋があります。

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dscn2972講演者にのみ渡される記念品。第10回の記念すべきシンポジウムで講演できたことは誇りです。

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Iberian Symposium in Madrid

1 月 26th, 2011
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2011年1月21、22日、スペインの首都マドリードでイベリアンシンポジウムが開催されました。

参加者は約3000人、その名の通り、イベリア半島つまりスペイン、ポルトガルを中心として、近隣のイタリア、フランスからの参加が多かったようです。ご存知のようにスペイン、イタリアはインプラント普及率が高く、その中でもナンバーワンのシェアーを誇るBIOMET 3i主催のシンポジウムということで規模の大きさは驚くものがあります。会場はスペイン有数の PALACIO DE CONGRESOS DE MADRIDでした。

dscn2904BIOMET 3iの巨大な看板と学会場。右手奥にはサッカーチーム、レアルマドリードの本拠地である巨大スタジアム、エスタジオ・サンティアゴ・ベルナビューが見えます。

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dscn2911日本人演者はおろか、参加者は私ひとりですが会場は満員。今回はPau Garcia氏が私の講演を聞き、ぜひともスペインでも話して欲しいとのリクエストがあり、友人のXavier もいることから昨年にも参加、会議をし、何回もメールでやり取りをした後にこの日が実現しました。何かコネを使ったわけではなく、努力を認めてくれ、純粋に先方からのオファーがあったことが何より嬉しいことでした。無理はいけません、出来ることを一歩ずつ!

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dscn2895Dr. Richard Lazzaraの講演からスタートしました。この同じ場に自分が立つんだと思うと、不思議と緊張よりもワクワク感が勝っていることに自分自身、驚きを感じました。残念ながら私のカメラでは自分の写真がありませんが、学会のオフィシャルカメラマンが写真を撮っていたのでそれを期待します。

dscn2900Dr Ueli Grounder 、もちろん、知らない人はいないであろう、世界を代表するスピーカーです。彼のテークホームメッセージは、何しろ、前歯のインプラントは慎重に診断し、良い治療結果を導き出すことである。そして、ひとたび審美的に良くない結果になってしまった場合には、それを取り戻すのに患者さんに多大な負担を強いることになる、、、と。テクニックの自慢ではなく、患者さんに配慮するその姿勢に感動しました。


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バルセロナから、、、

1 月 25th, 2011
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現地時間で25日(月)午後7時過ぎ、今回のツアーの全ての予定が終了しました。

今はホテルの部屋でくつろぎタイム。マドリード3泊、バルセロナ3泊の6泊8日の旅でした。今回の最大の目的はイベリアン・シンポジウムでの講演。私の出番は22日(土)の9時30分からのスタートでした。会場は3000人以上も入れるスペースがほぼ満席!演者はグルンダー先生をはじめとしたそうそうたるメンバー。

今回は私一人の旅、気楽さもありますが何しろひとり、メカニックスタッフとの打ち合わせも何も日本人は私一人なのです。講演中に写真を撮ってくれる人もいません。しかし!私の講演が終わり、壇上から降りると、Dr Xavier Vela-Nebot をはじめとしたBORG(バルセロナ・オッセオインテグレーション・リサーチ・グループ)の全メンバーが舞台の袖まで出迎えてくれて、その最初の言葉が「コングラチュレーション!」。異国の地で、ひとり頑張らねば!と思っていたのに、このことに感動して涙が出そうでした。実際少し出ました。リチャード・ラザーラ先生をはじめ多くの先生からも賛辞を頂き感激でした。シカゴではGood job! (よくやった!程度?)でしたが今回は、Congratulation! Very impressive! Outstanding presentation! との言葉を頂いたことは英語が少し理解できる私にとって誇りでした。

2008年のシカゴでの講演でもそうでしたが、私もこれまでここでは言えないことも、正直たくさんありました。人の感情はなかなか計り知れないものもあり悩んだ時期もありましたが、世界共通、頑張れば世間は認めてくれ、本当に応援してくれる人達がいるんだ!「本当の友情」に国籍や言語はないんだ!と痛感しました。

今回はひとりで海外に乗り込み、原稿無しで英語で巨大な学会で講演するという初めての経験をしました。私の考えでは、ネイティブ、つまり日本人なら日本語で、欧米人なら英語での原稿などありえません、厳しいようですがそれでは人前に立つ資格無しと考えます!当たり前ですが、今回も原稿を読む人はいませんでした。だって皆さん、それだけの先生だから演者に選ばれているのですから。

この旅は、何か自分に一つの区切りをつけ、過去をかえりみないで前進してゆく気持ちが固まった良い機会でした。私の考えは、「何か後輩の役に立てばいいかな?講習会や勉強会でもやろうかな?」程度のものではないということです。自分のため(これは正直にそう言わないとウソになります)、そして後続の若い先生のために、世界に向けて新たなケモノミチを切り開き、そして踏み石になれたなら本望です。頑張ります!

ある人が、とある有名なヨーロッパの先生に私を紹介してくれた際、「紹介しなくとももちろん私は知っているよ!」と言ってくれたことは嬉しかったです。いろいろなエピソードがありましたが、それは帰ったらゆっくり報告させていただきます。

最後に、日本にいる私の仲間、これをいつも読んでくれているみなさんです!に感謝

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JIPI 歯周病・インプラント治療研修会 歯周形成外科

1 月 17th, 2011
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1月15、16日、牧草歯科医院研修室にて今期5回目、歯周形成外科の研修会が開催されました。

ご参加いただいた先生は北は北海道、栃木、東京から広島まで、遠方から。本当にありがとうございました。

今回も人数制限をお願いする状態でのお申し込み状況にてご迷惑をおかけしました。

次回は2月19、20日、インプラント2次手術、インプラント補綴、咬合理論です。岡村先生、杉元先生の講義、ご期待ください!

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今回のテーマは歯周形成外科、このテーマは天然歯ばかりでなく、インプラントにも有用で、歯周病専門医が行う精度の高いインプラント治療の神髄です。

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15ある席は満席状態で、皆さん熱心に実習をされていました。キャリアに差はあれど、確実な術式を覚える、または再確認することは大切なことです。

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dscn2765毎回ここで書いていることですが、皆さんは私の講義、テクニックを学びに遠方から来られているのです。ですから全ての講義とデモは私自身が行います。これ、当然のことですよね!

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実習に使う模型は特別の歯肉が付いており、実際の臨床に極めて近いものです。今年から採用しています。インプラントも同様に来年からは新しい特別な模型を使っていきます。

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いつものことですが、土曜日の夜はお食事会で大盛り上がり!今回もOBの先生を交えて15人で焼肉屋に行きました。参加者、スタッフ、OBの先生、皆さんがヘルプしていただいて感謝しています。私の集りは変なしきたりやありがたい教典はなく、自己中心的なメンバーもいませんので、参加者全員が協力して運営されています。ですから、決してスマートではないかもしれませんが、手作り感満載でそれが楽しいです!

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新年あけましておめでとうございます。

1 月 5th, 2011
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当医院も今日から仕事はじめです。

今年もよろしくお願いいたします。本年もスタディグループのありかたを真摯に考えながら、皆さんと共に学ぶことを楽しみにしております。

私の考えは、会や主宰者のための講習や勉強会ではなく、皆さんが、地に足をつけて、本当の患者さんの幸せのために歯科医師としてどう貢献したいかを考える場を提供することです。

インプラント、インプラントと、何でもインプラントであったり、保存可能な歯をインプラントの犠牲になって抜歯することへの警鐘をならすことが歯周病専門医・指導医の仕事であると考えています。

スペインでの講演の私の最後のコメント。

To end my presentation, I would like to say that,,,,,

Implant treatment is very useful and can give wonderful results.

But, as a Periodontist, my priority is to save Natural teeth if possible.

Because Natural teeth are even more wonderful!

日本語訳

最後に私が言いたいことは、インプラント治療は素晴らしい治療法でとても良い結果をもたらす。しかし、歯周病専門医として、私の最優先すべき仕事はもしも可能であれば天然歯を保存することです。なぜなら天然歯はインプラントよりももっと素晴らしいものだから。


近々の予定

1月13日(木)午後6時30分〜9時30分 JIPI “the Bite Club”定例会

本年より正式に日本歯周病学会認定医、専門医、指導医育成のプログラムとしてスタートいたします。

演者 牧草 一人、杉元 敬弘


1月15(土)、16(日)JIPI ペリオ・インプラント研修会

第5回 歯周形成外科 場所:牧草歯科医院2階 研修室


1月19日〜26日

スペイン、マドリッド〜バルセロナの旅

21、22日 イベリコシンポジウム 講演(45分)

23、24日 バルセロナ、DR Velaの医院訪問および共同研究会議


2月19(土)、20(日)JIPI ペリオ・インプラント研修会

第6回 インプラント補綴 場所:BIOMET 3i 本社 研修室


2月27日(日)JIPI ペリオ・インプラント研修会

アドバンスプログラム:サイナスフロアエレベーション 場所:BIOMET 3i 本社 研修室



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