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マイクロスコープハンズオン in 東京

11 月 5th, 2009
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11月3、4日はSJCDの鈴木真名先生の研修会に行ってきました。内容は、もちろんマイクロスコープを使った形成外科手術です。なんと鈴木先生は、日本で外国人対象の講習会を行われたのです。もちろん参加者は全て外国人、言葉は英語。参加者の中では私だけが日本人でした。私としては外国人に混ざって英語での講習が受けられ、その講師が鈴木真名先生という、何倍も美味しいものでした。なにしろ飛行機代がいりません。

p1020920w 鈴木先生はお一人で、講義、実習を全て英語で行われており、特に有料の講習会では、メイン講師が全てを担当するのが最良ですね。だってその先生の話を聞きにきているのですからね!

私はこれまで自身の臨床にはマイクロスコープは必要ないと考えていたのですが、ここではっきり言うと、Change my mind! 歯周外科・インプラント外科にはマイクロスコープは必要です!

当日の参加者には、先月に訪れたフランスのニースから来ている先生もおられて、とても驚きました。私は、来年1月にバルセロナに行く予定なので、ひょっとしたらニースに再び行こうかとも考えています。皆さんはフランスのインプラント界でも活躍されているようです。

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フランスの仲良し4人組と記念撮影。みなさん、とても良い人達でした。

p1020919w鈴木先生の医院の外国人の女性歯科医師、ヘルプのドクター、関連業者さん、皆さん英語がとても上手で、会場や食事会の場は日本人同士でも英語で話します。私自身も何度も鈴木先生に英語で質問しました。ちょっと海外で「原稿を読みながら英語で発表したよ!」程度のレベルではありませんね。

講習会では多くの質問や議論を皆さんとしましたが、勉強だけでなく、夕食やキャラオケ(カラオケです)にも皆で行くことになり、とても楽しい2日間でした。

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私の感想としては、「日本人歯科医師が日本で外国人に対して英語で講習をする!」ということは画期的であり、初めてのことでしょうから、その場に居合わせたことはラッキーでした。今の日本で大切なことは国際交流であり、世界の一流の歯科医師と対等に勝負していくことだと考えます。

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2日目の昼食は近くのご飯やさん。東京の下町風でとても美味しかったです。ひさびさのツーショット!

私自身、講習会や講演を行っていますが、最近は、まだまだ自分も学ばねばという気持ちがとても強くあります。逆に言えば、自身が学んでいない師匠に師事することほど、さびしいことはありませんよね。私も来年からは大学の研究室に戻り、スタディを再開することにしました。「今さら何のために?」とよく質問されます。私の答えは「少なくとも個人の地位、名誉、見栄、エゴではなく、自分自身の向学心と後輩教育のためです!」。

p1020950w外国の先生達は雷門の前で写真のチェックです。ここは日本人の私でもなかなか訪れたことはありません。

admin 国内出張

名古屋での勉強会

10 月 21st, 2009
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10月12日(月)、この日は名古屋の先生との勉強会でした。参加者は本年6月に開催されたBIOMET 3i Japanニューヨーク大学研修会に参加された先生がたです。以前から一度再会の場を作ろうと話していたのが実現しました。ニューヨークで仲良くなった名古屋地区の野原栄二先生、村上 卓先生 吉岡喜久雄先生との再会と今後のコラボレーションについていろいろとお話ししてきました。

当日は吉岡先生の医院に集合し、私、野原栄二先生、村上 卓先生 吉岡喜久雄先生がレクチャーをしました。吉岡先生の医院は素晴らしく、医学部付属病院に匹敵するオペ室と研修室があります。世間は広い!私が知らないだけで、素晴らしい先生が日本にはたくさんおられます。勉強会のあと、吉岡先生のご自宅にて、少々のお酒を頂き、とても晴れやかな気持ちで帰路につきました。皆さんの熱い心、しっかりと伝わりました。これからも定期的に勉強できればと強く感じました。これも海外研修に参加したことがきっかけです。

「叩けよ! さらば開かれん!」 です。

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吉岡先生の手術室、最新の医療機器が全て揃っています。素晴らしい!!!

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研修室では手術室での情報がビデオで見れます。これが個人の医院ですよ!

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待合室! リッツカールトンも真っ青ですね。やはり、優れた治療は優れた施設から提供されるのです。

admin 国内出張, 雑感

日本歯周病学会 春期学術大会<2009年5月15日(金)-16日(土)>の専門医教育講演に参加して思うこと

5 月 18th, 2009

認定医教育講演 5月16日(土)

 

学会では、専門医制度を設けており、専門医資格を取得したり更新したりする場合には、この教育講演に出席し、参加証明のスタンプをネームカードに押してもらうのです。それがポイントとなり、資格取得や更新には必要になります。したがって、毎回、会場に入れないほどの参加者が集まるのですが、私はすでに専門医であり、さまざまな公用からここ2年ほど参加していませんでした。今年もこれまで通り盛況だったのですが、問題は講演の最後のところです。

 

 演者の先生が最後に謝辞を述べられ、感謝状を贈呈されている時に、多くの若い先生がぞろぞろと席を立ち、出口に向かって長い列を作っているのです(写真)。このような行為は失礼極まらない話で、彼らの関心ごとは、「ただ参加証明のスタンプさえもらえばいい」としか見えません。では、そのような考えの人が専門医になる資格があるのでしょうか?

 演者の先生が、お世話になりご指導いただいた先生への謝辞を述べられたり、学会からの感謝状を受け取られるセレモニーに共感し、拍手をすることは、専門医以前、歯科医師以前に人として当然のことであると私は考えます。もしも私の考えが「古い」のであれば、それはとても残念なことです。

 私は、質問があったのですが、このような状態で質疑応答の時間も割愛され閉会したため、とても残念でした。

 

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この時点で、演者はまだ壇上にいるのです。

最後のスライドが終わる前からこのような状態でした。

 

 

日本歯周病学会 春期学術大会
岡山コンベンションセンター 5月16日(土)

 

土曜日は日本歯周病学会に出席してきました。この日の午後は、私の口腔外科の師である坪井陽一先生(元京都大学歯科口腔外科講師)が講演をされました。

 

患者さんに優しいインプラント治療とはなにか?

   ─即時負荷インプラントと低侵襲組織再生治療のコンビネーション

 

 

 

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 先生はこれまでのご自身の足跡を紹介しながら、口腔外科専門医として組織再建に取り組んできた時代から組織再生へと変化してきた背景を実際の臨床症例を提示しながら解説されました。特に、患者さんベースの治療計画の立案が重要であり、低侵襲による組織再生治療や即時負荷インプラント治療についてのお考えをお話されました。坪井先生は、講演で「私にGBR

(骨再生誘導法)を教えてくれたのは牧草先生です」と言っていただき、私はとてもうれしく思いました。

 

最後には、司馬遼太郎の文章をご紹介され講演を締めくくられました。

 時として、「あまり高尚な学問だけに身をおいていると、実際の人の社会とはかけ離れたところに行ってしまい、現実を見失ってしまうことになる」といった内容のものでした。私の考えも全く同じで、科学という言葉を自然科学だけと捉えて、患者さんの背景に眼をそむけるのは医療の本質からはずれてくると考えます。

 

 

 

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座長の鴨井久一先生(日本歯科大学名誉教授)、坪井先生と私

 

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大阪歯科大学歯周病学講座所属で当院勤務の奥野先生、阿部先生と坪井先生

 

 

admin 医療従事者の部屋, 国内出張

博多出張

4 月 6th, 2009
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4月4日(土)、5日(日)の両日、京都大学のインプラント専門外来でお世話になった坪井陽一先生(元京都大学講師、スウェーデン イエテボリ大学客員教授)が福岡で講習会を開催されるとのことで、博多に行ってきました。

坪井先生は、スウェーデンのイエテボリ大学のペリオ・インプラント研修など、さまざまな所でお世話になった先生です。彼が行ったインプラントは、おそらく1万本をゆうに越えており、この数は日本でもトップクラスでしょう。

 

 

スウェーデン イエテボリ大学の手術室にて(左が坪井先生)

 

 

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講習会は、福岡県内だけでなく、長崎県や宮崎県、関西の先生も受講されていました。

内容は坪井先生のオリジナルで、顎模型やブタ顎を使ったアドバンスコース(上級者向け)でした。

 

口腔外科専門医の坪井先生と歯周病専門医の私の出会いは、ちょうどインプラントが進化しだした頃で、お互いが持っている知識と技術を共有しあうことで、お互いに新たな世界へと飛躍したきっかけとなったものでした。

 

組織再生治療や形成外科手術の概念や治療法を熱く語ったり、お互いの手術を評価しあったりしながら楽しく過ごしたことは私にとって大きな財産ですし、素晴らしい口腔外科専門医(真の口腔外科専門医です!)に出会えたことを感謝しています。

 

そして、美味しいお酒と食事、楽しい会話、博多の夜は今回も裏切りませんでした。お世話になった皆さん、ありがとうございました。

admin 国内出張

東京出張

3 月 31st, 2009
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3月28日(土)、29日(日)の週末は東京に出張してきました。
東京は少し肌寒く、神田川沿いの桜は5分咲き程度でしたが、人も少なくとてもきれいでした。

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神田川沿いから、椿山荘(1878年、明治の元勲 山形有朋公によって造られた約2万坪の自然主義庭園)の庭園に入れます。敷地内には椿山荘プラザとフォーシーズンズホテル椿山荘があり、とても、自分が東京の都心部にいるとは思えないような風景でした。

 

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今回もいくつかの仕事をこなしてきたのですが、今回は上野博司先生(東京都練馬区開業)との出会いのお話を紹介いたします。

 

とある歯科関係のかたのご紹介で、夕食をご一緒させていただきました。上野先生は38才という若さで新進気鋭の先生です。

ザ・クインテッセンスの若手歯科医師・投稿欄「New Essence : the Debut」にも2008年3月号に論文が掲載されました。医療に対する真摯な取り組みは賞賛できるものでした。

 

タイトル 「良好な顎口腔系を早期に確立するための取り組み」
著者 上野 博司 先生
the Quintessence 2008,Vol 27(3) 128-135

 

 

私たち4人は上野先生のご紹介のお寿司屋さんで食事をしたのですが、そのお店はここでは紹介することができません。

その理由は、オーナー(みんなは会長と呼んでいます)が「お金もうけでやってるんじゃないんだから!」との言葉でもわかるように、「一見さんお断り」でお店をされているからです。

なんと、店の玄関には表札も、のれんもなく、「お店ではありません」という札がかかっています(笑)。

 

 

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会長の口癖は、「ごめんね! 美味しくて!」。

この言葉には嫌みがなくて、私にはとても心地よく響きました。

 

久々に「真の江戸っ子」に出会った気がしました。

店内には「仕入れ命」と書いた紙が貼ってあります。

会長は、「築地にも本当に美味しいものは多くはない、そして、高くて美味しいのは当たり前、安くて美味しいものを仕入れるのが腕!」とおっしゃっていました。

 

このことは私たち歯科医師にもあてはまります。

牧草風に言うと、
「最新の情報が全て正しいわけではない、最新医療機器はお金を出せば誰でも買える、勉強するのは当たり前、しっかりと勉強して患者さんの望む治療結果を導きだせるのが腕!」
となります。

 

ウニを注文すると、写真のような状態で出てきました!
「4人でけんかしないでお食べ!」と言われましたが、この量です。けんかにはなりませんよね(笑)。

この北海道えりも産の「小川の生うに」は知る人ぞ知る絶品です。ウニのミョウバン処理のことや種類の話で大いに盛り上がり、お魚の話以外にも「宮崎の焼酎、甕の雫(かめのしずく)」、「高知のシュガートマト」、「京都月ヶ瀬の梅酒」、「新潟の日本酒」の話など話は尽きませんでした。

あいそを言わない、へんくつな会長が、「あんたは200人に1人の話が合う客だから、東京に来たらまたおいでよ!」と言ってくれたのが嬉しかったです。

 

 

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上野先生、次回は京都にある私のスペシャルなお店を紹介させていただきます。
これからもよろしくお願いいたします。

admin 国内出張