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JIPIコース2010-2011期 いよいよ今週末からスタート!

6 月 29th, 2010
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今期に受講される先生、新しい出会いを楽しみにしています。頑張って勉強しましよう!

JIPIコース第1回目の冒頭にするお話

1993年頃より私と岡村先生が中心となり、わずか5名で「明日の歯科医療を考える会:SC会」というものを作り、そこから発展したものこそがAPI-Japanであり、2003年からコース運営などを行うようになりました。

この形はやがて爆発的な変化をもたらし、やがて、多くの社会的影響を及ぼすようなスタディグループに発展しました。これは、タイミング、運、時期などの好条件がたまたま全て揃ったことが大きな推進力となったのですが、もちろんメンバー全員の努力あってのものです。

しかし、その後に私が考えたことは、組織が大きくなると、膨大なエネルギーが組織運営に割かれ、その上に追われる者のプレッシャーがのしかかるので、2008年頃には「自分は何をしているのか?」「他のメンバーは何を考えているのか?」「受講生は何を求めているのか?」という基本的な問いにさえも、答えるのが困難になってきました。

そこで、2009年からは16年前の気持ちに戻って、小さくてもいいから、メンバーや受講生と膝をつき合わせて、共に学ぶような組織、つまり「寺子屋」のようなものを創り、若い先生達と共に学ぶような地に足がついた環境作りをしようと考えました。

そこで考えた私の目指すべき道は、「講習会屋」や「講演屋」ではなく、本当の意味での正しい医療を患者さんに提供できるような先生の集まりを構築することだと考えました。

私は、大学や大きなスタディグループを「豪華客船」になぞらえます。もちろん、そこでも素晴らしい教育があり、優れた指導者はおられます。しかし、豪華客船の乗員は、少々さぼっていても、たとえ何もしなくとも船はとりあえず前に進みます。それで安心してしまうことが問題なのです。私のイメージは「海賊船」です。海賊船の設備、乗員数、知名度、安心感は、豪華客船ほどではありません。したがって、その乗員は全員が何らかの仕事をせねば船は前には進みません。

そこで行う仕事は、全てが立派なものでなくとも、「皆が力を合わせて、少しずつでもいいから、自分たちの力で!前に進む!」ということが大切なのです。 そのための捨て石となることこそが私の歩むべき道であろうと!

そして、ここで学ばれた先生は、それぞれが独立され、独自の海賊船を作り、巣立っていってください!大きな豪華客船を1つ作るよりも小さな海賊船の船団ができればいいですね!1つの医院単位、3〜4人の小グループ、10人程度のグループ、それぞれのリーダーがキャプテンです。時々は集まって海賊会議を開きたいですね!

さあ! 皆さんも海賊船に乗って、大海原を自由自在に旅してみませんか!


admin JIPI, 医療従事者の部屋, 患者さんの部屋, 秘密の部屋, 講演・執筆