10月17(土)、18日(日)は私の主催する研修会でした。第3回目の今回は、ペリオ1:歯周ポケットへの外科的対応でした。
参加者は24名(定員オーバーにて聴講の先生も含む)にまで膨らみ、医院2階の研修室は満員でした。参加していただいた先生、学生さん、狭くてすみませんでした!(注文したお弁当は33個!!!)
講義は土曜日に歯周治療概論、歯周組織の解剖、歯周外科の術式選択の根拠、再生療法、歯肉弁根尖側移動術(APF)の適応と術式、それらの症例供覧を行いました。
術式の原理を理解した上での症例供覧はとても重要です。ただただ症例を羅列しても理解は深まりません。
初日の最初には、先日のEAOにて議論された「歯周病学とインプラント学、そのボーダーは?」という内容について、詳細に報告し、私の症例も添えて、現在の世界のペリオ−インプラントのトレンド、特にペリオの重要性についてお話しいたしました。
2日目の日曜日は、朝から症例を見てもらい、そのイメージを持ちつつ、すぐに実習、再生療法と歯肉弁根尖側移動術(APF)の実習を行いました。皆さんが疲れてきた所で、エムドゲイン、根分岐部病変への対応についての講義をはさみ、今回も無事終了することができました。ご参加いただいた先生、お手伝いいただいた先生、本当にありがとうございました。
デモはビデオではなく、ライブがベスト、質問があれば逐次中断してディスカッションをすることで理解が深まります。何を教えたではなく、何を理解してもらえたがが私の教育理念です。
超満員の研修室。参加の先生、お手伝いの先生、皆さん本当にありがとうございました。私にできるお返しは多くはありませんが、真摯に皆さんと向き合って行きたいと思います。
次回の第4回は12月5(土)、6(日)、インプラント外科です(参加の先生は、最初のご案内と日程が変更になっていますのでご確認ください)。場所はBIOMET 3i Japan研修室(北大阪急行 服部緑地駅ビル)ですのでそれも合わせてご確認くださいませ。 この回はBIOMET 3i Japan研修室で行いますので、あと2名程度ならお席が作れるようです。
インプラントに関しては、現在世界的に大きな変動が起こっています。国際学会への多くの参加、海外トップクリニシャンとの交流から得られた、海外のインプラント事情をいち早く入手し、自身のコンセプトを軌道修正した最新情報を皆さんにお届けしたいと考えます。
もう一度言いますが、インプラントの世界は今、大きく動いていますよ!
admin JIPI, 雑感
本日10月5日、ニース空港からシャルル・ド・ゴール空港を経由して関西空港に到着しました。
今回は、19日〜22日まで香港、23日から27日までイタリア、27日に移動してモナコ、その後フランスのニースに滞在していました。
訪れた都市は、香港、ベローナ、ベネティア、ミラノ(イタリア)、モンテカルロ(モナコ公国)、ニース、カンヌ(フランス)と7つにも及びます。香港は講演会、ベローナはBIOMET 3iのシンポジュウム、モナコはEAO(ヨーロッパインプラント学会)でしたが、詳細は後日報告する予定です。
ベローナ最大の観光名所はジュリエッタの館(ロメオとジュリエットの物語の素材となったもの)です。
イタリアのベローナでのBIOMET 3i シンポジュウムにて、ディビッド・ガーバー先生とともに。
水上バスから見た水の都、ベネチアの風景、あまりの美しさに声も出ない。
おそらく、世界で最も有名なヘヤピンカーブです! F1モナコグランプリでよく知られるフェアモントホテル前の360°コーナーです。右の建物が私たちが泊まったフェアモントホテルです。
このアンダーパスも世界一有名なトンネルと言えるでしょう。F1のモンスターマシンが猛スピードでこの中に入っていくシーンを見たことがあるでしょう?
モナコ、モンテカルロにあるグランカジノの前にはロールスロイス、ベントレー、フェラーリ、ベンツ、ポルシェが並び、毎日モーターショーが開催されているようです。
学会最終日の最終セッション、歯周病学とインプラント学、そのボーダーはどこなのか?というテーマで、素晴らしい講演が行われました。最後は参加者の多くが拍手をして、感動的なものでした。しかし、残念なことに、ここに参加していた日本人は数名だけでした。この内容は、とても素晴らしいものなので後日アップする予定です。
コートダジュールの代名詞、ニースの海岸、10月上旬でも海水浴ができます。もちろん、私たちも海に入りましたよ!
ニースで出会った素敵な女性と記念撮影、最近では多くのフランス人は英語ができます。この日は最終日、とてもなごり惜しい気持ちで、ホテルに帰り帰国の準備です!
admin 海外出張
9月5、6日のBIOMET 3i 東京シンポジュウムでのナイトライフ/メンバーのコニュニケーションは当然英語です!
1、海外出張!
9月19日(土)から10月5日(月)まで、講演、シンポジュウム、学会のため、香港、イタリア、モナコに出張いたします。詳細は「気になる記」で報告の予定です。
2、ホームページ完全リニューアル!
近日中に、牧草歯科医院のホームページを完全リニューアルいたします。現在、95%完成いたしておりますので、まもなく斬新なホームページを提供できることと思います。また、私個人のページ「牧草 一人の世界」も新設したします。そこでは、研修会や医学情報以外にもさまざまな情報をお届けする予定です。
3、JIPI 2010-2011コース受付開始
現在、2009-2010コースは満席にて、次年度(2010年7月開講予定)の仮受付を開始いたしております。日程は確定いたしておりませんが、7月からの8回コース(土日)で、内容は2009年のものをご参照ください。すでにかなりの問い合わせがあり、仮申し込みで半数の席が埋まっていますので、お早めに牧草歯科医院、コース担当の池永までご連絡ください。
admin JIPI, 海外出張, 院内出来事
本年9月、21日〜22日に香港のホリディ・インにて、骨補填材やメンブレンの購入でご存知の歯科モール・ドット・コム(AION International)が主催するカダイバーコースが開催されます。
この期間はいわゆるシルバーウィーク中ですが、旅行社が飛行機やホテルをキープしているので家族などでの旅行を計画されているが、予約がなかなか取れないなどの事情がおありの先生は、一度ご検討されてはいかがでしょうか?
先日、広島にてインストラクター会議を行い、プログラムの詳細を決定いたしました。
今回のコースの目的は、私がチーフインストラクターとしてプログラムを作成いたしましたので、通常のコースのように、ただひたすらテクニックの習得をするのではなく、上下顎を徹底的に解剖し、その解剖学的限界点を知った上でそれぞれの術式の限界点を確認するというものです。このことはいかに日々の臨床に役立つ情報であるかは皆さんが良くご存知だと考えています。
Purpose:
To study the anatomy of the Maxilla and Mandible, and various techniques to extend where the limits are exceeded.
1日目(8時〜17時)
上顎の徹底解剖、前歯部へのインプラント埋入、サイナスリフト、口蓋部の解剖と結合組織の採取(各々の講義と実習)
下顎の徹底解剖、各種インプラント埋入法
2日目(8時〜11時30分)
自己実習(各種テクニックはインストラクターが指導します)
ピエゾ、オステオトーム、スプリットクレスト、リッジエキスパンダーなどの器材も豊富に用意してありますので、十分な実習時間を確保したプログラムが作成できたと考えています。
admin 海外出張
第2回 JIPI コース 外科基本
今回のプログラムは、外科基本知識と手技についてでした。内容は、「これを知っていれば!今さらこんなこと人には聞けないよ!」というものに焦点を絞りました。
参加者は16名、今回も大学の歯周病学講座在籍経験者4名(3大学)から、全く手術経験のない若手の先生まで、さまざまなキャリア、年齢層の先生が集まりました。
今回もみなさん、明るく元気な先生で、楽しく講習ができました。
歯周病、インプラントに関する手術は、単に外科テクニックだけを学べば良いというものではありません。手術の失敗は先生ばかりか、患者さんにも不幸をもたらします。ですから私は、うわべのテクニックだけを教えて、「とにかくどんどんやれ!やれ!」的な教育スタイルには否定的です。
歯周病学とインプラント学を正しく学び、先生も患者さんもみんなが幸せになっていただきたいです。
次回は10月のペリオ1(歯周ポケットへの外科的対応法)ですが現在参加予定者が19名となっており、すでにかなりの定員オーバーですので、お申し込みは次年度のコースとさせていただきます。現在、日程は確定していませんが、仮申し込みは受理いたします。次年度分もすでに半数近くの席が埋まっていますのでお早めに問い合わせくださいませ。
1日目
1、手術環境整備
清潔・不潔の概念に基づいた手術の準備(講義)
ドレーピング、ガウン、グローブテクニック実習
オペガウン、グローブの着用では、みなさん意外と苦労されていました。
みなさん、ドレーピングについても、正しい方法はなかなか教えていただいていなかったようです。
2、外科基本手技
局麻、切開、剥離、縫合(講義)
2日目
1、全身管理(講義/松田 佳子先生:日本歯科麻酔学会認定専門医)
バイタルサインの読み方、有病者への配慮、静脈内鎮静法
さすが専門医、話に信ぴょう性があります。やはり、麻酔は麻酔の専門医にお願いするのが一番です。
生体監視モニター設置、点滴回路のセットと各種薬剤の解説(実習)
点滴回路、生体監視モニターの設置実演は、みなさん、プロの技を興味深く見ていました。
2、外科基本手技
切開、剥離、縫合(実習):簡易模型および獣肉(豚スペアリブ)
やはり、デモはビデオよりも、なま実演のほうが好評でした!
骨付きの豚肉での全層弁剥離と部分層弁剥離デモは好評で、3台のビデオカメラが回っていました。
隙をみて、牧草歯科医院のスタッフ達もトレーニングしています。
3、各種生体材料の選択基準
骨移植材とメンブレンの選択法(講義)
毎年、このセクションも好評で、大阪大学同窓会やSJCDでの講演でもとても関心の高いパートでした。この分野はいろんな人がいろんなことを言いますが、私は、自身の基礎研究とフィロソフィー、臨床結果を交えて明解に解説しています。
みなさん、お疲れさまでした!!!
admin JIPI